ネクトン紹介ページ

シードを主食とする食事の場合、慢性的なビタミン、ミネラル、タンパク質不足が
起こらないように栄養補給が必要になります。特に、野菜では十分な摂取が難しいタンパク質や、
食物からは摂取が不可能なビタミンD3の補給など、ともしは園では、その最も効果的な
摂取方法としてネクトンSを毎日、ネクトンEを週1回、飲み水に少量を継続的に
与えています。



ネクトンS

ネクトンSは、飼鳥者ばかりでなく、世界中の動物園や繁殖者により長年にわたり使用され、その成果が
伝えられている鳥類用水溶性粉末総合栄養補助食品です。鳥類にとって必要不可欠な13種類のビタミ
ン類、18種のアミノ酸、そして、多くのミネラルと微量元素が最適な形で調合されたネクトンSは、長年の
実績により、飼育下におけるストレスや疾病、また治療中の健康管理等に有効であることが証明されて
います。

ビタミン類
鳥類の体内においてビタミン類は、エネルギー形成や新陳代謝等の重要な役割を担う有機化合物です。
ビタミン類の欠乏は、発育機能や繁殖機能に悪影響をおよぼすばかりでなく、しばしば疾病の原因にもな
ってしまいます。しかしながら、ビタミン群は、鳥類の体内では形成されませんので、日常の食物から摂取
されなければなりません。現在入手可能なシード類を含む鳥類用飼料の多くには、残念ながら、鳥類に必
要不可欠なビタミン群が十分に含まれているとは言えません。したがって、飼育下における規則的なビタミ
ン類の補給は、鳥類にとって非常に重要です。ネクトンSには、飼育下の鳥にとって必要不可欠な13種類
のビタミン類が最良な形で調合されています。

アミノ酸
複数のアミノ酸連鎖により形成されているタンパク質は、炭水化物や脂肪、水分、ビタミンやミネラルと同様
に、鳥類の体、を形成するために必要不可欠な必須有機物です。タンパク質不足は、運動能力や繁殖能力
の低下を引き起こすと同時に、羽毛発育障害の原因となります。アミノ酸により形成されるタンパク質は、体
内に入ると同時に消化及び分解される各器官に吸収されます。しかしながら、すべてのタンパク成分が、鳥
にとって最適量のアミノ酸を含んでいるわけではありません。タンパク質摂取では十分供給されないアミノ酸
は、ビタミン類同様、食事を通して供給されなければなりません。ネクトンSに含まれる18種類の必須アミノ
酸は、吸収されやすい自然の形で、最良の調合が施されています。

ミネラルと微量元素
鳥の成長及び健康維持には、ビタミンやタンパク質が必要不可欠であると同時に、ミネラルや微量元素が重
要な役割を果たします。鳥類にとって、これらの成分は、骨格等の形成に必要不可欠であるだけでなく、体内
における酸のバランスを整える役割を果たします。また、いくつかのミネラルには、体内の酵素活性作用があ
ります。特に成長期においては、ミネラルや微量元素の補給はとても重要です。ネクトンSには、鳥に欠かせ
ない本質的なミネラルと微量元素が最適な状態で調合されています。

与え方
・日常の飼料または飲み水に混ぜて与えます。250gの飼料または水に対して1gを与えます。鳥の状態に
応じて増やすことが出来ますが、1日の飼料または水の総摂取量の10%に留めてください。
ネクトンを含んだ水は腐りやすいので、3〜4時間で交換及び洗浄をすることをオススメします。
ネクトン類は、なるべく冷蔵庫で冷蔵保存してください。




ネクトンE

無精卵の減少、孵化率の改善、繁殖力の促進、ホルモン代謝の調節、心臓や骨格、筋肉組織の機能低下の
予防、運動不足による障害の予防、肝臓病の予防。

ビタミンEは筋肉や神経組織の働きはもちろん、動物の新陳代謝が完全に行われるように促進します。さらに
、ビタミンEは、ホルモン代謝作用や生殖腺の形成や調整に大切な役目をします。また、細胞の新陳代謝が行
われる時には殺菌作用の役目もします。
明らかに、ビタミンEは無視したり軽視したりすることのできないとても大切なものです。実際、ビタミンE不足は
、とりかえしのつかない障害を器官に与え、後でどんなにビタミンEを補っても治りません。
動物の体に最も大切なビタミンEの結合体は、a-トコフェロールです。しかし、それは、穀類や胚芽に含まれる
すべてのビタミンE結合体の10%〜30%を構成しているにすぎません。一方、青マグサや芽が出始めた穀物
には、a-トコフェロールがたくさん含まれるので、ビタミン欠乏症、つまりビタミンEの完全な不足は、普段からい
ろいろな食物を採るように心がければ、避けることができます。潜在性のビタミンE不足がだんだん多くなって
いますが、それは、よく穀類の餌が長期間保存されたり、脂肪分の多い種子が餌に混ぜてあったり、ミネラル
セレニウムが不足したり、十分与えられなかったりするためです。穀類の餌を、乾燥したり長期間保存したりす
るとそのビタミンEの効力は失われますし、保管中には飽和脂肪酸がビタミンを破壊する物質を作り出します。
セレニウムが不足した時には、ビタミンEを餌にもっと入れてやらなければいけません。

ビタミンEは「多産のビタミン」としばしば言われますが、繁殖力を増大させるので、このように強調されている
のです。数多くの科学研究所で、ビタミンEは孵化率も高めるということが分かりました。ビタミンEが不足する
とどうなるか、いろいろ研究所の実験により次のようなことが証明されています。
@受精卵が少なくなる。A受精後4〜6日以内に胚が死ぬことがある。B十分発育した雛でも、殻を破って出
てくる程の力も持っていないことがある。Cたとえ孵化しても、その雛は、ビタミンE不足による筋肉や神経の
病気に苦しむ。
また、その他に、ビタミンEが不足すると、骨格が変形したり、心臓の筋肉が弱ったり、肝臓が悪くなったり、伝
染病に掛かりやすくなったりします。
ビタミンEは、脂肪やビタミンAのような酸化しやすい物質の酸化を防ぐので、各々の有機体が早く分解するのを
妨げ、また影響を与えないようにします。
ネクトンEは繁殖前の生殖腺に明らかに影響を与えるので特に大切です。ネクトンEはビタミンE結合体である
a-トコフェロールをたくさん含んでおり、必要に応じて様々のビタミンが調合されたネクトンSと一緒に使うことが
できます。

使用例
飲み水や餌に加えて与えます。少なくとも、繁殖させる3週間前から与え、♀が産卵したら与えるの止めます。
これは、♂は孵化本能がつよく、抱卵の邪魔をするかもしれないからです。
ネクトンEは、特別のビタミンを1つしか含んでいないので、いつも他のビタミンと関連して使うと良いでしょう。

使用量
フィンチ10羽、カナリヤ6羽、インコ2羽、またはオウム1羽などには、1日1g。他の動物には、体重1kgにつき
0.5gです。約2週間に1回餌に混ぜてください。
ともしは園では、ごく少量を週2回、ネクトンSと共に飲み水に入れて与えています。ただし、ネクトンを添加した
水は非常に腐りやすいので、3〜4時間で交換、洗浄することをオススメします。
ネクトン類は、なるべく冷蔵後で冷蔵保存してください。

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